twitter などでよく見かける短縮 url サービス bit.ly のAPI を利用して短縮 url へ変換するスクリプトを gauche で書いてみました。あいかわらずだからなんだという話ではありますが、ネタ的なところとしては bit.ly API の version 3 が 3 月 30 日に公開されて format=txt で短縮 url だけをテキストで取得できるようになりました。これは地味に便利です。お尻に改行が付くのは余計だと思いますが。ということで以下がそのスクリプトです。 小なりのうしろにセミコロンがついているのは syntaxhighlighter のバグか何かで実際には必要ないです。
誰でも大なり小なり「このひとに人生を変えられた」という人は何人かいると思うのですが、私の取ってそういう人たちのうちの1人であるところの William GIbson --ニューロマンサーとか書いてる SF 作家-- の Twitter のサムネイル画像が換わっていたのでよく見ていたところ、それは Zero History という新作の表紙でそれが 2010 年秋 に発売される事を知りました。
このサイトを見るとホリス、ビゲンド、ミルグリムという前作までの見知った登場人物が出てきていますので、本作 Zero History はパターンレコグニション、スプークカントリーにつぐ 3 部作であることは確実でしょう。さらには、これまでの作品のパターンからいっておそらくはシリーズの完結編であると予想しています。
本シリーズは現在を舞台にした小説ですから登場するガジェットの類も 2003 年出版の pattern recognition には Google とか Hotmail とかチャットが登場したり動画がキーとなって登場し、2007 年出版の spook country には iPod や AR(拡張現実) や GPS が出てきたりと、その当時のインターネット技術、IT技術が反映されいるのが特徴だと思っています。原著で 9月出版、邦訳ともなればさらにその先になるでしょうから手元に届くまでの間はそういう観点から Zero History についていろいろ妄想するのも面白いと思います。これが 2008~2009 年に書かれていたであろうと考えると、 twitter のようなコミュニケーションツールのやそれに付随するリアルタイム検索的なもの、iPhone のようなスマートフォン、黒人初のオバマ大統領就任、リーマン・ショック、マイクロコマースのような経済の仕組み、IT・情報を扱う巨大企業と国家との関係などなどがあげられますがどうでしょうか。当たっているとうれしいですけど。
ビゲンドからの依頼で世の中の裏の謎を追うホリスにまた会えるのは楽しみですね。ミルグリムの薬漬けが治療されているようでそれも楽しみであったりします。惜しむらくはシリーズ 2 作の邦訳を手がけられていた浅倉久志さんがお亡くなりになっているということです。私は翻訳家さんについては詳しくありませんが、海外SFファンにとってはどなたが翻訳されるのかも楽しみなのではないでしょうか。
twitter の TL でちょくちょく流れていたので気になっていた伊藤計劃の虐殺器官ですが文庫本が出ていたということで読んでみました。
「言葉」「言語」がキーになる近未来 SF。現実のものではない技術や設定を入れることで人間がどう振る舞うかを考察するのが SF の醍醐味のひとつだと思っていますが、この本はまさにそれ。 軍の暗殺部隊で活躍する主人公の殺人に対するこころのありようの変化がはなしのテーマとなっています。
一方ガジェットについては暗殺チームが使用するオルタナと呼ばれるコンタクトレンズ風の眼球に直接貼り付ける AR デバイスや。ナノマシンを使った光学迷彩、負傷を痛覚なく知覚のみで認識できるようにするバイオナノマシン、筋肉が張り付けられた乗り物などなかなかクールな感じでした。
個人的にはその昔、マルチメディアとかインタラクティブみたいな言葉に対する感覚と同じような微妙に恥ずかしくそして外してるなという感覚が「近未来」という言葉にもありましたが、 現在にあっては近未来 SF というジャンルの存在感が別の意味を持って大きくなってきた気がします。その理由として、現在の技術進歩によって時代が SF に追いついたということだけではなくて、やはり 2001年9月11日の事件の影響を否定できないことがなんとも複雑な事ではあります。9.11 の事件はかつては 「現実にはない設定」として扱われていた事柄です。それが今では著者・読者双方共通の認識として扱われることになったわけですから、近未来の意味するところが代わるのも当然といえるでしょう。この本を読んでそんなことを思いました。
自転車で山手線を一周して来ました。秋葉原駅近く、靖国通りと昭和通りの交差点、都営新宿線岩本町駅をスタート・ゴール地点として 10:30 頃スタート 15:30 頃ゴールでした。
より大きな地図で 2010/01/24 山手線一周サイクリング を表示
途中田端駅から道を誤って気がついたら京浜東北線上中里駅にいたり、渋谷駅南側の玉川通りをどうやって渡ればいいものかと思案に暮れたりしましたが、一番のアクシデントはパンク。新宿でお昼ご飯を食べ終えて店を出ると後輪のタイヤから空気が綺麗に抜けてしまっていました。乗っている自転車を買ったお店がY's Road 新宿店でちょうど近くだったので持って行って直してもらったところ、ホッチキスの針のような者がタイヤを貫通してチューブに刺さり徐々に空気が漏れていた事が分かりました。走ってるときはまったく気づかないぐらいの傷が、昼食の合間に完全に抜けてしまったというのが事の真相のようでした。2006年に今の自転車に乗り始めて以来初めてのパンクでしたが、まぁそういうこともあるんでしょう。素早くチューブを換装できない私のような人は都内の主要自転車屋は頭に入れておいた方が良いかもしれません。
一駅ごとに iPhone の地図でなるべく線路沿いの道を調べながら進みましたが、迷うことなくスムーズにサイクリングできました。お天気も良かったですし。電車に乗って目的地で降りるだけではなかなか身につけることのできない街と街、駅と駅の間の土地勘が分かるようになるのが街中サイクリングの醍醐味です。通りの名前も覚えられますしね。
道の方はどうかと言いますと 田端〜大塚間、大崎〜品川間が細かい道しかなくてしかもアップダウンが多くちょっとしんどかったものの、悪路的なところもそんなにありませんでした。さすが都会です。品川からの新橋までの第一京浜はとても気持ちよく走れました。 次回は明治通りをぐるっと回ってみましょうか。
自分の周辺でにわかにブームなカードゲーム「ドミニオン」。このゲームはプレイするごとに数十種類あるカードの中からプレイに使う10種類を選ぶという儀式が必要なわけですが、それを行う iPhone アプリ "dominion minion" (iTunes が開きます)が日本語対応しました。カード名が日本語になってて分かりやすいです。
実は日本語化に当たっては私がお手伝いさせて頂きました。日本語化とはいってもロジックに変更はなく文言だけの変更でして、アプリ内の文言、アプリ購入画面の紹介文の日本語訳などをおこないました。
惜しむらくはシャッフルするときの確認ダイアログの文言が英語版だと中世時代の軍隊風になっているのですが、日本語ではサイズの具合で普通の「はい、いいえ」にせざるを得なかったことですね。ここだけちょっと残念でした。
作者の Chuck Smith さんとのやりとりも楽しませてもらいましたし、貴重な経験ができたと思います。みなさんもよろしければ是非使ってみてください。
この程度の距離をロングライドと呼ぶと本気の方から鼻で笑われてしまうところですが、私にとってはロングです。サイコンを付け忘れて走ったために、正確な距離は分かりませんが 30km ちょいぐらいでしょう。 9 月に走った荒川センチュリーライドの経験があってのことか、思ってたよりは精神的に楽にサイクリングできたのが意外といえば意外。肉体的にはどうでしょう、体が悲鳴を上げるとしたら明日ですね...悲しいですが。
ということで、本日のルートです。行きは靖国通りから青梅街道、帰りは大久保通りから外堀通りです。
より大きな地図で 20091227 亀戸-高円寺往復 を表示
折り返し地点の高円寺ですごろく屋さんに寄ってきました。道中で自転車で車道走ってる人は私含めたくさんいましたが、ヘルメットかぶってる人が少ないのが気になりました。
2009 年も割と硬軟おりまぜてこつこつ、いろいろ読めたと思います。ということで総括してみました。
- ■ 夏への扉
「あの日あの時あの場所で」で的なタイムパラドックスもの。「時かけ」の人がアニメにしたら「あんまり好きじゃないけど」っていいながら 2 回観てしまうかも。
- ■ スプーク・カントリー
2010年になってもギブスンは健在。前作パターンレコグニションもそうでしたが現実がいかにあやふやなものかを突きつけられてる感がたまりません。ストーリーの加速感というかは異常。昨今の twitter 的なはやりとか電子書籍とかクラウドとかオバマ政権誕生とか世界的なエコ推進とかそういう現実を観ると、ギブスンはまだまだいけると思う。
- ■ 時間封鎖(上・下)、無限記憶
まだ完結していないので評価しづらいけど、恐怖というか畏怖というか、とにかく強烈なセンスオブワンダーを感じる話。読み始める前はタイトルから受けるインスピレーションからいろいろと話の筋を想像するのだけど、それを遙かに超える面白さ。
- ■ 虎よ虎よ
一時の気の迷いで読んだ本。特段おもしろかったというわけではないけど、あ、こういうのもあるんだ、という感想。来年は寅年だし読んでみるのも良いのでは?虎出てこないけどね。
- ■ 星を継ぐもの
この中では夏への扉の次に誰にでもおすすめできる話。最初に謎が提示されて最終的にはその謎がすっきり解けて終わるというミステリー仕立てできっちりとした話。おかんが言うところの「あの子、しっかりした子やわぁ」的な手堅さ。時間・空間ともに広がりのある物語す。
- ■ 都市と星
クラーク著。読み始めと読み終わりの印象が全然違った物語。クラークの作品の人に勧めるのであればこれじゃなくて去年読んだ「幼年期の終わり」の方を進めるかも。海外のSFってともすればキリスト教的背景が構成要素として織り込まれてるものですけど、それが一切ないのでこの話は好き。
- ■ ハイペリオン(上・下)ハイペリオンの没落(上・下)
これまた美しい物語。長いので途中から惰性になるけど叙事詩ってそういうもので、気づいたら4冊読み終わってた。読むこと自体に意義があるもんだと思う。まだ 4 冊続くのが楽しみでもありしんどさでもあり。
とある方から「ボードゲーム、カードゲームってどんなのですか?」という問い合わせを頂いたので、私がもっているゲームを紹介する簡単な資料を作ってみました。
画像は amazon から持ってきました。プレイ風景の写真は私の Flickr から。
ワードバスケットとノイの 2 つについてはルールが超簡単(しりとりができて100までの足し算引き算ができればOKですし、説明も簡単)、1 プレイに掛かる時間が短いですので、年末年始で親戚があつまったりする場におすすめです。この基準で続けるとマンマミーア、ブロックス、カルカソンヌぐらいの順でしょうか。
水魚堂の回路図エディタ を Mac OSX 10.5.8 でビルドしたときに少しハマったので手順をメモしておきます。
- Xcode のインストール。
- Qt フレームワークのインストール。Qt のダウンロードページから Mac版Qtライブラリ(フレームワークのみ)をダウンロードして、インストール。今日時点でのバージョンは 4.6 でした。
- 水魚堂の回路図エディタ のページの Qt-BSch3V の項目にあるソースファイルをダウンロード。今回は Qt-BSch3V、Qt-LCoV、Qt-Nlist、Qt-Nut をダウンロード。適当なフォルダに展開。
- ターミナルでソースファイルのあるディレクトリ(Q-tBsch3V だと qbsv047/qtbsch3v) へ移動し qmake を実行。
- xcodeproj ファイルができるので Finder から xcodeproj ファイルをダブルクリックし、 Xcode を起動。
- Xcode が起動したらウィンドウ左上のプルダウンから構成を Release にしてビルド。
これで Qt-BSch3V以外のアプリケーションは build/release ディレクトリにアプリケーションがビルドされましたので、これを アプリケーションフォルダに移動して完了です。
しかし、Qt-BSch3V だけはなぜか「シンボル _AEGETParamDesc が未解決」的なリンクエラーが出てビルドできませんでした。調べてみたところこれは Cocoa フレームワークがリンクされないとないということのようだったので、Xcode のメニューを「プロジェクト→プロジェクトに追加」から /System/Library/Frameworks/Cocoa.framework を選択し、再度ビルド。これで QtBSch3V も無事ビルドできるようになりました。
QtBSch3V はこのような回路図 を気軽に無料で作成するのには最適のアプリケーションだと思います。Windows 版はバイナリをダウンロードして使っていたのですが、Mac OSX 版はビルドの必要があるということでしたので、今回ビルドして Mac でも使える環境を整えることができました。
「ハイペリオンの没落」の上下巻を読み終えました。ハイペリオンから通して 4 冊にして一 応の完結です。 各巡礼の運命が辿り着く先は? 連邦とアウスターの戦争については? と「ハイペリオン」で広げられた様々ななぞがこの「没落」で話が進んで行くにつれて明らかになっていきます。
謎が一通り解決され、物語もきちんと結末を見せたものの次巻エンディミオンへの余韻を残しての完結です。長編を読むと普通はエピローグに入ったあたりから残りのページをめくるのが 寂しくなってくるものですが、今回は完結したとはいえまだ続きますから思い切って読めました。
今日続編のエンディミオンを買いに行ったら下巻しかおいてませんでした。上巻だけだれかか
ったのでしょうか?どのみに下巻も読むはずなので併せて上下巻で買って欲しいものです。
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