数学ガールの続編です。もちろん前作を読んでいたほうが登場人物の前提知識がある分深く読むことができますが、前作が未読でも楽しめます。
予想が立てられた 360 年後にやっと証明されたというフェルマーの定理(n≧3 の自然数で x^n + y^n = z^n が成り立つ 自然数の自明でない解 x, y, z が存在しないというやつ )ですが、それを証明するために高校生の男女が Boy meets girl な、奇妙な物語の本。
内容についてですが、実際証明が載っているのは n=4 のときだけであとは概要説明です。でも、一般的な n についての証明の説明をされても困るのでそこを指摘するのはお門違い、むしろ n=4 の時の証明を理解できる事の方に驚くべきで、本はピタゴラスの定理から始まって後述のキーワードのようなトピックが出てくるんですが、それらがきれいに最後の n=4 の時の証明に繋がってきて、読後感は張り巡らされた伏線が最後にきれいに回収される良くできたミステリーを読み終えたようなそんな感覚でした。ハリーポッターとはまた違うカタルシス。
以下、キーワードですが
- 背理法
- 互いに素
- 原始ピタゴラス数
- mod
- 虚数・複素平面
- オイラーの公式・定理
- テイラー展開
- 群・環・体
- 無限降下法
見てのとおり高校の数学では習わない、もしくはメインストリームではない分野が中心ですが、複雑な計算はない(と僕は思いました)ので興味がある方是非。コマ大が好きな人は本書も好きになれると思います。
萌えな感じがちょっと私には馴染みづらかったですけど、ブルーバックスかなにかで同じ事が書かれていても絶対に読むはずもないので、そう言う意味では物語形式にして、読んでいる自分が考えるのではなく物語の主人公に考えさせるのはうまいことしたなぁという感じ。










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