以前から気になっていた「星を継ぐもの」を読み終えました。月面で発見された 5 万年前の人の死体の期限を巡るミステリー作品です。そのチャーリーと名付けられた死体とその遺品から次々に明らかになる事実を元に、最終的にはタイトルにもあげられている「星を継ぐもの」の意味が分かるという流れです。
登場する多くの研究者が既存の知識や常識に捕らわれてしまい死体から明らかになった新事実をありのまま受け入れられない一方で、生物学者のダンチェッカーが学問的な理論とチャーリーから得られた新事実をもとに演繹的に謎を解き明かそうとする姿勢が印象に残っています。
全体的にほっこりした暖かみのある話だと思います。妙な緊張感やこ難しい理論もなく、話自体もそれほど長いものではありませんので、誰にでも勧められる良い Sci-Fi です。
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